
現在DNVは、タンザニア国境付近で、第三のウォータープロジェクト支援に取り組んでいる。カジャド地区の2つの村に住むマサイ族の女性たちは、水を得るために毎日10-15km歩いていた。しかもその水は、安全面でも不安があるものだった。現在住民は井戸から安全な水を手に入れることができるようになった。
ナイロビから2時間ほど車で行ったところにあるカジャド地区は干ばつ被害をしばしば受けてきた。数千ものマサイ族が水を得るために新たな地域開拓をすることで諍いが絶えない危険な地域でもある。DNVが赤十字プロジェクトを通してサポートすることを選んだのは、このような弱い立場におかれた人々だ。
DNVのプロジェクトマネージャーであるMarte Nessは、プロジェクトを遂行するにあたり、何ができるのか判断するため最近カジャド地区を訪れた時のことを今でも覚えている。
「目にしたことに感動を覚えました。歓迎セレモニーや村人の感謝の気持ちに圧倒されました。」と訪問の後のレポートでMarte Nessはそう述べている。
「歓迎のセレモニーの準備は万端だったのですが、残念ながらわれわれの到着が遅れてしまい、日没後は豹が出没する危険性があるので待っている村人はいなかったのです。われわれの到着後に姿を現した数名はわれわれのサポートに対して多大なる感謝の意を示しました。」とMarte Nessは説明した。プロジェクトチームはタンザニアの国境近くにある3つ目の村にも足を運んだ。Nessはこの村でDNVが第2段階のサポートを行うことを提案した。この村はケニア赤十字Kaijiado支部によって指摘された場所である。
ケニアにいる間、Marte Nessとその他のチームメンバーはケニア赤十字の事務総長のAbbas Gullet氏と会うためにナイロビを訪れた。「水に関する問題はわれわれが直面している最大の問題であり、パートナーシップを組むことは成功への鍵となるでしょう。この分野での専門知識をもっと深めていき、政府と協力しあって状況を把握し、最も必要としている地域を優先させて取り組んでいかなければならないのです。」と彼は述べた。「目にしたことに感動を覚えました。歓迎セレモニーや村人の感謝の気持ちに圧倒されました。」と訪問の後のレポートでMarte Nessはそう述べている。DNVが出資した貯水タンクはKajiadoに住むマサイ族に新しくよりよい生活をもたらした。「ビジネスでのパートナーシップは成功への鍵です。」とケニア赤十字事務総長のAbbas Gullet氏は述べた。
「彼らの活動に感動しました。」とノルウェー赤十字の水専門家Andreas Koestler氏は述べた。彼はケニアにおけるDNVのサポートプロジェクトを指導し、プロジェクトがうまくいったケニア赤十字のKajiado支部を褒め称えた。 現在DNVは、タンザニア国境付近で、第三のウォータープロジェクト支援に取り組んでいる。DNVが赤十字とのパートナーシップを組むことは、世界中のDNV従業員たちに誇りと熱意を持ってもらい、モチベーションを上げて一緒に取り組んでいるという認識を持ってもらうことを目的としている。
また、DNVが活動する地域における人道的状況を把握することも目的としている。従業員によるオンライン投票の結果、CSRの一環としてDNVは2004年に赤十字との3年間のパートナーシップを開始した。世界中の従業員にどの人道支援機関とパートナーを組みたいかと聞いたところ、大多数で赤十字が選ばれた。明確なプロジェクトへの財政支援や、DNVの専門分野であるリスクマネジメントやコンティンジェンシー・プランニング(不測事態対応計画)で赤十字はベネフィットを得ている。最初の3年間に満足し、DNVのCEO Henric O. Madsen は2007年1月に引き続き3年間のパートナーシップを組むことに決めた。
2000年のミレニアムサミットに集まった世界のリーダーたちは、貧困を減らし環境を改善するために制限時間を設けた開発目標に合意した。12億人もの人が安全な飲み水や正常な衛生状態を確保できない状況にあり、毎年160万人もの人はこのことが原因で亡くなっている。水に関する国連ミレニアム開発目標では、2015年までに安全な飲料水へのアクセスがない人の数を半減させることを目標にしている。
DNVはこの世界的議題に携わることを望み、水分野で貢献できることを確信した。MARTE NESS 「DNVは企業としての社会的責任を重く受け止め、われわれが活動する地域における人道的支援活動をサポートすることで企業の存続価値を見出そうとしているのです。」とDNVのプロジェクトマネージャーMarte Ness は述べた。
「協力してプロジェクトを遂行することが成功の鍵だと考えています。私たちにとってDNVはとても強力なパートナーです」とグレット氏。
「私たちの使命は、様々な国の人道的支援を通じて、社会的責任を果たすことだと考えています。非常に意義の深いプロジェクトに関われていると日々感じる」と語る。