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サステニア賞―持続可能な未来のために 
持続可能な社会を実現する取り組みを選出

前カリフォルニア州知事、アーノルド・シュワルツェネッガー氏が、まさにこのメッセージを掲げてコペンハーゲンに到着した。社会の持続可能性を主導するサステニアとDNVを含むグローバルパートナーによって始められたサステニア賞の授与式に参加するためである。シュワルツェネッガー氏は、サステニア賞選考委員会の名誉会長でもある。候補者は、主要な産業セクターのベストプラクティスを代表するものであり、サステニア賞は、全世界の持続可能な取り組みに対して選出される。

コペンハーゲンのロイヤルシアターで1000人以上の聴衆を前に、シュワルツェネッガー氏は、英アズリ・テクノロジー社(British Azuri Technologies)のインディゴ・ペイ・アズ・ユー・ゴー(Indigo Pay-As-You-Go)ソーラーソリューション-新興国で自家発電を利用するコミュニティをターゲットとしたソーラーシステム-にサステニア賞を授与した。 「受賞おめでとうございます。あなたがたの技術は今地球環境が直面する問題に対応できる解決法があることを証明してくれたと感じています」

全世界から集められた「サステニア100リスト」は、サステナビリティに関して、最も影響力のある100の革新的な取り組みを選出したものである。シュワルツェネッガー氏は、ノミネートされたプロジェクトに関して候補者の多様性を述べ、「世界各国のさまざまな業界や地域で素晴らしい持続可能な取り組みが実行されていることを喜ばしく思います。このような取り組みは、私たちの住まいを変化させ、街を再建し、新たなアイデアをもたらしています。これを共有し、促進することによって、私たちは持続可能な成長と雇用の増加を同時に確保することが可能となるでしょう」 この取組みは、即効実用可能であり、スケーラブルで、協調性、変革力、費用効果があり、環境へのプラス影響と生活の質が向上するものでなければならない。

化石燃料を使用しない新興国に注目

インディゴ・テクノロジーとは、地域の住民が小さなソーラーパネルを取り付けて、スクラッチカードで電力を支払うことができる技術である。ペイ・アズ・ユー・ゴーのビジネスモデルは、新興国中の貧困層にクリーンで、低コストの電力を供給する有望な可能性を秘めている。ケニア、マラウィ、ザンビアや南スーダンでは、すでにこの取組みが展開されている。 このコンセプトにより、住民はソーラーパワーの取り付けにかかる多額の先行投資が不要になる。代わりに人々はスクラッチカードで電力を買うことができる。ケニアでは、1.40ドルのスクラッチカードで、化石燃料不使用の電力を2部屋分8時間と携帯電話を1週間分チャージすることができる。この低価格技術を利用することで、家族1週間分の電力コストの50%がカット可能だ。インディゴ・テクノロジーは、すでにアフリカ中の人々に変革をもたらし、そこでソーラーパネルはビジネスチャンス、生活環境の改善を促している。

「サステニア賞の受賞に感激しています。ソーラーパネルは、大気汚染の原因となる化石燃料が有力な代替エネルギーとされると考えています」アズリ・テクノロジー社CEO,そしてインディゴ・ペイ・アズ・ユー・ゴーの開発者であるサイモン・ブランスフィールド・ガース氏は述べた。

今後1年間、サステニアとそのパートナーは、受賞者の新しい市場への進出、投資家との調整、又国際会議におけるメディアへの働きかけや基調演説講演などの支援を行う。更に、ノーベル・サステナビリティ・トラスト(Nobel Sustainability Trust) は、受賞者に「ノーベル・サステナビリティが支援するクリーン・テクノロジー社2012」というタイトルを使う権利を与える。このタイトルは、クリーン・テクノロジーと持続可能なエネルギー分野において、最も秀でた企業及び先駆者のみに与えられる名称である。 

サステニア100:カナダの水冷式からシドニーのスマートビルディングまで

アズリ・テクノロジー受賞を祝う中、サステニアは新たなプロジェクトを探す調査をすでに始めている。

毎年サステニアは、世界中から最も期待できる持続可能なプロジェクト、イニシアチブを見出している。サステニアの事務局、パートナー、そしてコンサルタントは、6ヶ月以上かけてプロジェクトを選抜/比較し、サステニア100の年間リストを作成する。サステニア100は、10の重要な社会分野-医療、資源、エネルギー、教育、IT、ファッション、食糧、都市計画、交通、ビルディング-における技術の最先端を代表するプロジェクトのリストである。

そして10件の年間サステニア賞の最終候補が、サステニア100の中からサステニア賞委員会によって選ばれる。委員会は、前カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー氏、ノーベル・サステナビリティ・トラスト・グスターフ・ノーベルの議長(Nobel Sustainability Trust Gustaf Nobel)、ノルウェー前首相グロ・ハーレム・ブルントラント氏(Gro Harlem Brundtland)、国連気候変動に関する政府間パネル議長Dr.ラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)及びEU気候変動担当欧州委員のコニー・ヘデゴー氏(Connie Hedegaard)によって形成されている。

「パワフルなパートナー連携と共に、サステニアは、現存する取り組みが広範囲で導入されれば、真に持続可能な社会を作り出すことが可能だというメッセージを理解してもらえるだろう。私たちは産業界、セクター、意志決定者、CEOや民間コミュニティに数多くの持続可能な代替えエネルギーの情報を伝え、社会の根底から変化をもたらそうではありませんか。」と、サステニアの理事(取締り役)のローラ・ストーム氏は述べた。

2012年サステニア100リストから始まり、今までに300以上の取り組みが提案された。スーダンのソーラーパワー、スイスの持続可能なファッション、カナダの水冷式、シンガポールのソーラークーリング、ブラジルのバス、シドニーのスマートビルディングに至るまで、提案は多岐にわたる。最終リストは、6大陸45カ国以上から選ばれ、100件の取り組みに絞られた。

これらは、新興企業、成熟企業、研究プロジェクト、スピンアウト、コミュニティプロジェクトやアーティストによって支えられており、すべて環境や資源に関してイノベーションを生み出しただけではなく、競争力のあるビジネスモデルとして特徴づけられる。

新たなモデルの発見

サステニア100は、サステナビリティを称える単なるリストのひとつかもしれない。しかしその中に含まれる可能性は多い。サステニア100は、新しい産業の主導者-成長のための新たな駆動となりうる。ますます多くの企業や業界全体が、従来のエネルギー供給の欠陥、資源の枯渇、及び生物多様性の崩壊に関連した深刻な問題に気づいている。こうした状況下で、サステニアによって提案された100の取り組みは、新たな雇用の創出、成長モデルの一例となり得るのではないでしょうか」DNVテクノロジー&サステイナビリティの責任者ビョルン・K・ハウグランドは語る。「サステニア100は、限りある資源に配慮した将来持続可能な成長を生み出す為に、どのようなセクター、企業、雇用と製品に重点的に取り組むべきかという基準を設置しています」 

「問題への関心は高まっています。今サステニアは、私たちが求める世界を生み出すために必要な知恵と取り組みへのヒントが、すでにここにあることを示しています」EU気候変動担当欧州委員でありサステニア賞委員会のメンバー、コニー・ヘデゴー氏はこう述べた。

  サステイニア・アクション・フォーラム 10月11日コペンハーゲンで開かれたサステニア賞授賞式には、1,000人を越える参加者が集まった。同日午前、トップレベルによるサステイニア・アクション・フォーラムが開かれた。 会議では、どのように持続可能性が次世代の成功と成長の駆動になれるかという議論に集中した。会議には、DNVテクノロジー&サステイナビリティの責任者ビョルン・K・ハウグランド(Bjorn K. Haugland)とCSRセクターのトップ、スヴェン・マレクレイヴ氏(Sven Mollekleiv)が参加し、ビジネスの役割に重点を置いた議論が展開された。 「こういった取り組みがビジネスとして機能していなければ、持続可能な開発はありえない」(Bjorn K. Haugland)。「ビジネスリーダーや政治家が、こういった取り組みが経済成長と共生できることを理解してほしいですね」(Sven Mollekleiv)

サステニア賞の概要

サステニア賞は、より持続可能な将来を築くために貢献する際立った可能性を持つ取り組み、テクノロジー又はイニシアチブに与えられる年に一度の国際的な賞である。この賞は、グローバルな持続可能性を目指す同盟サステニアと前カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー氏率いるリージョン20(Region20)と連携するスカンジナビアのトップ独立シンクタンク・マンデーモーニング(Monday Morning)によって設立された。アーノルド・シュワルツェネッガー氏は、サステニア賞委員会の名誉会長でもある。授賞式は、年に1度デンマークのコペンハーゲンで行われる。 サステニア事務局は毎年、社会、環境、そして経済効果に優位な可能性を持ち、すぐに実用可能な100の取り組みを選抜する。サステニア100カタログには、全世界の持続可能な100取り組みの要約リストが掲載されおり、又サステニア賞の推薦者のリストも載っている。 推薦者は、医療、資源、エネルギー、教育、IT、ファッション、食糧、都市計画、交通、及びビルディングの10分野を代表する。推薦されたリストは、広範囲な分野をカバーし、持続可能な社会に向けてすぐに実用可能なノウハウのガイドを提供している。 サステニア事務局は、100人の推薦者から主要部門をそれぞれ代表する10の最終候補者に絞り、最終受賞者はサステニア賞委員会の会議によって選ばれる。