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三菱重工 長崎造船所 vol.2 トレーニングが世界の企業と戦う力になる

三菱重工 長崎造船所がDNVのトレーニングで重視したのは、受講者にわかりやすいものであること。品質管理の最前線で対応策を実行する社員達は、どのようにトレーニングを消化し、業務へフィードバックさせているのだろうか。

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不適合を効果的に分析するトレーニングで、製作をより確かなものへ。

中武氏 写真

中武 蔵 氏
第一工作部第二機械課
1985年入社。新設備・新技術導入
を中心とするタービンブレード製造
に関する生産技術、品質管理、
コスト管理等を担当。

-----まずは、第一工作部 第二機械課が、担当している業務についてお教えいただけますか。
蒸気タービンブレード、ノズルの機械加工と研磨、検査も含めて担当しています。課には、全員で43名の社員が所属し、管理職、監督職が4名ずつ、事技職は6名、技能職は29名という体制で業務に取り組んでいます。

-----業務の中でISOでの品質管理業務のリスクは、何ですか。
製作を行う上では、削り間違いや、寸法の基準を満たしていない公差外れなどの不適合をいかに少なくするかが主なリスクになってきます。

-----それらのリスク対策で難しく感じるものは、どのような点でしょうか。
不適合が発生する原因はいくつかあります。具体的なものとして指示のミスや人的要因によるミス、作業者の力量不足などが挙げられます。また社内で製作しているものばかりでなくパートナーへ依存する場合もあり、パートナーに起因する不適合発生を如何に減少させるかは大きな課題ですね。





トレーニング導入後の不適合件数の推移

-----実行しているリスク対策についてお聞かせください。またその対策の中でDNVから提案のあったトレーニングが役立っていると感じる部分はありますか。
DNVのトレーニングでは、パートナー先の不適合分析を強化するように提案いただきました。
パートナーによる不適合が発生した場合、そのパートナー先へ個別指導書を作成して是正を指示しています。
不適合をパートナー別・部位別・内容別に分析することで、パートナーの弱点を炙りだし、件数が多いところ、再発しているものを重点にわかりやすい是正指示・指導と有効性確認・フォローを行なえるようになりました。

-----DNVのトレーニングを実施して、成果を感じている点をお教えいただけますか。
パートナーへの教育・指導を実施した結果、6月は42件発生していた不適合を、9月には21件まで低減させることができました。徐々にではありますが、効果が確実に表れていると思います。

トレーニングで学んだ分析力の成果はQC活動にも。

坂本氏 写真

坂本 絢 氏
品質保証部機械品質管理一課機械一係
2005年入社。 舶用主機タービンの
品質管理業務を担当。
業務プロセスの見直しと
改善に力を注いでいる。

-----はじめに、機械品質管理一課 機械一係では、どのような製品の品質管理業務を担当しているのでしょうか。またその業務上のリスクをお教えくださいますか。
事業用・自家発陸用タービンや通風機(ファン)、石炭微粉化装置(ミル)など多岐にわたる製品を扱っています。リスクとしては、品質保証部には43名の社員が所属していますが、その約25倍の関係者の仕事のミスを全て発見しなければならないことですね。また、社外メーカは品質管理レベルに差があるため、製品にも差が出てくることがあります。

-----では、リスク対策で一番難しく感じる点はどこでしょうか。
過去の不適合情報をベースに同じ不適合を再発させない取り組みによる改善は、比較的行いやすいのですが、不適合を全く発生させないようにするための品質プロセス造りについては、まだ発生していない不適合の可能性まで予測し考えて行かなければならないので難しいと感じています。

-----リスク対応策においてDNVから提案のあったトレーニングについてお聞かせください。
品質管理のための各ツール(パレート図、特性要因図、管理図等)を用いて、真の原因を突き止めて対策を検討することや、数値データにより誰もが納得のいくような提案と効果確認、また管理図を用いた継続的改善を学び実施してきました。 実際に製品の不適合が起こった時は、根本の原因がどこにあるかを突き止め、弊課だけではなく関係各課も交えて検討し、対策を実施しています。加えて、検討された不適合防止策を標準やチェックシート等に反映し、未然防止に努めています。 原因がある程度つかめていても、しっかりと決まった手法で分析することで、より明確に把握できます、その結果を用いることで関係者への説得力も上がります。

-----長崎造船所ではQC活動も盛んですね。
はい。品質保証部内では、作業効率改善、コスト改善、顧客満足度を考慮し決定したテーマで、月に一回の発表会を行っています。 -----トレーニングがQC活動に反映されている部分はありますか。 QC活動において、上記ツールを全て使用して取り組むというケースはあまり多くはありません。しかしながら、特性要因図や系統図のような原因を特定するためのツールはしばしば使用しています。トレーニングで学んだことは、たいへん役立っていると思います。

トレーニング導入前後のパレート分析の比較

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三菱重工 長崎造船所

大型タンカーや豪華客船などの各種船舶、発電プラント、環境保全設備など、多岐にわたる製品を製造。グローバルな活動と先端的な取組みは、世界からも注目を集めている。