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自動車産業の進むべき道

第3回‐『認証とともに』

ルネサステクノロジーは2003年に株式会社日立製作所と三菱電機株式会社の半導体部門の合併により設立された最先端の半導体デバイス企業である。積極的に認証システムを活用して、二企業の合併がスムーズにいくように取り組み、また内部組織も効率よく機能させ、新たな国際的ネットワークも築いてきた。

─ルネサステクノロジー品質管理部代表 佐土原寛氏─

マイクロコンピューターとメモリーチップは、自動車、テレビ、携帯に至るまで、さまざまな商品に埋め込まれている。演算機能のいるものには、全てチップは埋め込まれているだろう。2003年の合併以降、ルネサステクノロジーは業界トップクラスに仲間入りした。現在、業界世界第5位のルネサステクノロジーは、日本有数のトップ半導体メーカーと評価されている。
「我社は主に、通信、自動車、そして消費財産業に向けて半導体部品の生産を手がけております。こういった部品はエレクトロニクスであればどこにでも使用可能なものです。」と佐土原氏は説明する。ルネサステクノロジーの顧客には、ソニー、キャノン、トヨタ、IBM、HP、Siemens、Dellなどの国際的に有名な企業が多い。

モチベーション

2003年、2つの半導体製造企業の合併で設立されたルネサステクノロジーは、合併前の2社それぞれの社風、仕事の進め方、社内で使用されるテクニカルタームの違いなどに悩まされた。これらは、すぐに取り組まなくてならない事項であった。
「認証システムは、2つの企業(株式会社日立製作所と三菱電機株式会社)が合併するために必要なプロセスであり、大きなモチベーションとなりました。自動車産業部門ではISO/TS 16949、その他の企業にはISO9001のような国際的基準を設けることで、企業は合併の成功を導くでしょう。」と佐土原氏は言う。
ISO/TS 16949は自動車産業における包括的な品質認証システムである。ISO9001は一般的な認証システムでさまざまな企業や業種にも適している。

最初のステップ

ISO9001やISO/TS 16949などの認証を受けるにあたり最初にすることは、パートナーとなる認証監査機関を探すことである。
「国際的な認証監査機関を探したのですが、日本には数えるほどしか存在しない状況でした。」と佐土原氏は言う。DNVは高い評判を受けており、豊富な業界知識を持っていた。

成果

ルネサステクノロジーは、ISO/TS 16949の工場毎の個別認証取得から始まり、ついに今年全社単一認証を取得するに至った。
「当初の目的を超えて、ヨーロッパ支部においても監査機関をDNVに変え、このプロジェクトは成功を収めたと確信しています。」と佐土原氏は断言する。
同時並行でISO9001認証も進められた。
「ここではいくつか改善したことがあるのですが、その中でも一番力を入れたのは、お客様満足度(CSI)評価です。ISO/TS認証を受ける上で必要とされ、それ以来毎年お客様のお声を元に改良を重ねております。非常に素晴らしい認証システムです。」と佐土原氏は言う。

さらに明確なポリシー

この認証システムから得た、ルネサステクノロジーにとってもうひとつの大きな成果といえば、マネジメントのトップ達がプロジェクト開始前に、将来のルネサステクノロジーの進むべき道を描いたということだ。
「認証前には品質管理業務においてバラバラだった2社のポリシーが、認証システムによってよりクリアなひとつのポリシーを掲げることができるようになりました。さらに、ISOやTSに基づき、独自の品質保証マニュアルも作成し、実行しています。」と佐土原氏は言う。

ひとつになった企業

ルネサステクノロジーにおける継続的認証システムは構築された。そして、今年から来年にかけて提携する企業が増えると予測している。
「生産現場に強制する事はありませんが、この認証システムを導入することを強く薦めたいですね。」と佐土原氏は説明する。
佐土原氏は、結果的にルネサステクノロジーにとって、一丸となって同じものを追求することこそがメリットになるのだと信じている。

ルネサステクノロジー

世界20社以上あるセミコンダクター製造の中で第5位 日本では第1位。
総勢26,000人の従業員。そのうち20,000人が日本従業員。2004年度のルネサステクノロジーの収益約100億ドル

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