Rieber & son社の試みを訊く
現在工場の床面積は43000平方メートル。1967年以降9回の拡張工事を経て、Rieber & Son社のToro工場がベルゲンの地に広がっている。同社は過去10年間だけで約500 MNOKを機械によるオートメーション化に投資している。それでも370人の従業員は相変わらず多忙である。食品企業に欠かせない味を管理することに奔走しているからだ。ここでは味を判断するフレーバリストも採用されている。作業はすべて製品の味に関連するもので人的要素が欠かせない。ここでは、 Rieber社の試みを報告する。
比類なき味への追求のために

「味を厳しく管理することにおいて、Rieber & Son社のここToro工場は昔から先進的でした。当時から食品業界でもそこまでやるのは珍しかったですよ」と、Rieber & Son社品質システム部長Magne Sjobakk氏は言う。同氏はToro工場の味覚部門と試験施設がRieber & Son社の要であると強調する。これとは別の加工部の目標は「ノルウェーの味」の最高峰を目指すことであり、世界規模でのRieber社の目標は「この地において食のトップブランド」になることだという。
「Toro工場では肉や魚など、弊社のレシピに使う素材を製造・加工しています」と工場長のJan Arne Vevatne氏。
そしてVevatne氏は、競合各社よりも優れた製品でない限り市場に提供しないことを強調した。
「弊社のフレーバリストは新製品の開発と既存の製品の維持管理に重要な役割を果たしています。また、すべての原料はベンチマークサンプルに照らして試験が行われている。さらに、調整・検定が必要な機械と同様にフレーバリストも毎年調整・検定しています。」
食品トレーサビリティに基づいた安全・安心
Toro工場の製品は750種類のレシピに従い世界各地から取り寄せた450種類の原料を使用して作られている。食品の安全に対する数々の脅威が存在するであろうことは明らかだ。
60種類の主要な原料は使用する原料の80パーセントを占める。このため、すべての原料からサンプルを採取し、試験施設で試験を実施している。 「すべての原料は原産地まで追跡できなければなりません」とSjobakk氏は言う。
「将来的には食品安全マネジメントシステム規格、ISO22000が我々のあらゆる認証の中核となるでしょう」「例えば鶏肉を使用する場合もその原産地や飼料、投与されていれば薬品の種類がわかるようになっています」出荷される製品にはX線検出器による検査を実施し、石やプラスチック、ガラスなどは直ちに除去されるなど
完全にクリーンな製品を提供するため最大限の努力が払われている。Toro工場の生産計画は12ヶ月で一巡し、そのほとんどがノルウェー国内の4つの主要取引先へと届けられている。
第三者の目であることの必要性

Rieber社はトロ工場が1994年にデンマーク規格の認証を取得した当時、ノルウェーでいち早く認証制度を導入した食品会社の一つだった。チェコ共和国とポーランドの各工場でもDNVによる認証を取得している。
その他の工場についても順次DNVによる認証を取得する予定である。
一つの認証機関に限定することで認証を最大限に活用したいですね」とSjobakk氏は言う。
測定システムが同じであることがわかっていれば、弊社の各工場について相対的なベンチマーク試験が実施できます。また、認証機関は有用な協力や支援を実施し、我々のシステムの改善すべき部分について指摘してくれる存在であると考えている。毎年実施されるトップレベル会合においてもこの指摘を逐一取り上げ、いかに改善していくのか議論を行う。これによって将来直面するであろう「脅威」の全体像を容易につかむことが可能なのです」
中心となるISO22000
整合性と有効性が重要なことから、Rieber社はDNVのRisk Based Certification™手法に注目した。
「話を聞けることと、認証を重要事項や弊社のニーズに即したものにできることが成功の秘訣だ。」とSjobakk氏は言う。同氏によればRieber社がDNVを選ぶ際に重要な基準となったのは、地域の言語が話せることと地元に監査役がいることだったという。
Rieber社ではおおむね品質マネジメントシステム規格であるISO9001と環境マネジメントシステム規格であるISO14001を採用してきたが、ほかに業務部門の規格である英国小売協会規格(BRC)、Dutch HACCPに基づく食品安全システム、危害分析重要管理点(HACCP)規格、ドイツの国際食品規格(IFS)も併せて採用してきた。
「今や業界全体が成熟し、共通規格を確立しつつあります。将来的には食品安全マネジメントシステムISO22000が我々の認証の中核となるだろうが、BRCその他の既存の規格も併用することになるでしょう」とSjobakk氏は観る。
またRieber社とDNVの研究革新部門は新たな検査手法に関する研究で連携体制を確立した。おいしさを徹底的に追求する企業に課題は尽きない。

Rieber & son社
Rieber & Son社はノルウェー最大の食品グループの一つ。主な市場は西欧、中欧、東欧で、グループは小売り食料雑貨部門で大きな市場シェアを占める。主な市場で地域の味の第一人者を目指す。消費者の要求に応じ、知識と長年の食習慣を駆使して魅力ある人気商品を開発。グループは4000人の従業員を擁し(うち 1050人がノルウェー国内で従事)、7カ国に製造工場を持ち、そのほかに6カ国にも営業・販売拠点を構える。

Rieber & Son社品質システム部長
Magne Sjobakk
Rieber & Son社品質システム部長「生鮮加工品の取り扱いや販売にはさまざまな困難が伴う。食品安全性は必須だ」

