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インタビュー(1)
豊かな大自然に恵まれた南九州の地に、総面積440万平方メートルに及ぶ 広大な敷地を擁し、生産・処理・加工・販売までの一貫体制を構築 2000年には業界初のISO9001、ISO14001を認証取得し、安全そして地球に優しい企業へ。
企業理念「地球とひとの健康」をISO認証取得でさらに強固に。環境循環型経営と地域社会との協力で新たな展開を目指す。
代表取締役社長 江藤洋司氏

-はじめにISO認証取得をいかに活用されているか教えて下さい。
今期(08年)の社内目標に5S、確認の徹底、資源の有効活用など、基本的なところをあげています。これは普段の業務をしっかりと見直すということです。その目標の中でISOのマネジメントシステムは、1000人を超す従業員に確認の徹底と仕事の意義を再認識するのに役立っています。
-ISOマネジメントシステムを使って良かったと思うのは?
ISO認証取得をしてから事後処理はもちろんですが、事前の予防処置が出来るようになりました。書類も昔に比べて半分ぐらいの量になったでしょうか。パートやアルバイトの方が読んでも分かりやすいように平易にできていて、全体の流れが理解できるようになっています。手順書は部署毎に分かれており、担当者が手順書をチェックして、現場レベルに即したより良いものになるよう常に配慮しています。当然事務局でもチェックしています。
-品質そして環境、それぞれISOマネジメントシステムを業界で初めて取得されていますが、そのねらいは?
69年の創立以来、私たちの企業理念に『地球とひとの健康に貢献します』、というものがあります。それは生き物、および食品を扱う上で大きな意味を持つ事です。ISO取得も企業理念の実践活動です。お客様はもちろん、地域の方へも安心と安全、さらに信頼への担保だと思います。それにはISO認証取得、そしてマネジメントシステムの活用はごく自然の流れだと考えていますね。
-全体の舵取りをする中で気をつけていらっしゃることは ?
ジャパンファームが設立して40年あまりになりますが、地域の人々なくして我々はないと思っています。様々な協力をして頂いたし、今後とも手を携えて共に歩みたいと考えています。例えば、地域の皆様に『地域モニター』として我々に対する意見をお聞きしています。 評判だけでなく、我々の取り組みを地元の皆さんに知ってもらう事も大切なねらいです。
それだけでなく、例えば防疫やインフルエンザの対策も、地域の皆さんの協力が必要ですね。我々でも相当なコストをかけて対策をやっていますが、地元の皆さんの協力なくしてはありえないです。勿論、行政との連携も欠かせないですが。

-ISOを推進する上で気をつけていることは何ですか。
ISOを推進する上で内部監査を重要な位置づけで考えています。長年ベテランの方でやっていたのですが、ここ1,2年で積極的に若い人にシフトさせています。やはり受身ではなく、実際監査を自分自身で取り組む事が重要だと思っています。それが気づきの目を高める一つになるんじゃないかと考えていますね。実際、あえて関係のない現場を担当してもらっています。そこがとても重要だと考えていて職場に帰った時に自分のやっている事を客観視できるというか、そういった別の目線を養えるということが大きいのではないかと。現在随時監査員を増やして40人程度になっています。
-今後の戦略など あれば教えて下さい 。
私が考えるジャパンファームという会社の強みは、チキンと養豚の2本の柱があることだと思っています。今後を見据えると、やはり商品相場や餌の価格など、我々は外部要因と言っていますが、そういったものにできるだけ影響されないようなものを評価し伸ばしていきたい。そういった意味ではエキスであるとか付加価値の高い加工品、ミニブタの事業で収益をあげ、経営基盤を強化したいですね。
現在、地元の酒造メーカーさんとの協力で新たな養豚に取り組んでいます。鹿児島は芋焼酎の名産地ですが、芋焼酎を作る際に出る搾りかすをリキッドフィーディングにし、豚の餌にして育てています。ふだん産業廃棄物として扱われる搾りかすを再利用する事で環境にも優しく、肉質や味も好評で、注目を集めています。環境対策、そして芋焼酎から出る餌で育つ豚として、新たな地元ブランドとして期待しています。
私はジャパンファームの企業理念というのは、素晴らしいものと考えているんです。だからその理念から外れるようなことは一切しない、という強い意志で経営を進めています。経営面からいっても環境循環型を経営の基盤に置いて行きたいですね。

株式会社ジャパンファーム
本社:〒899-7303
鹿児島県曽於郡大崎町益丸651
Tel:099-476-0235
設立:1969年
従業員数:1020名

代表取締役社長 江藤洋司氏
1969年4月三菱商事入社。その後ポーランド支店(米国三菱商事株式会社)、農産部、飼料畜産部などの勤務を経て00年7月株式会社ジャパンファーム取締役就任、現職は01年3月から。
ISO9001認証取得部門
大崎工場、エキス工場、垂水工場、化製品工場、加工品工場、販売課(直売店・沖縄営業所除)、大崎施設課(野方工務除)、品質保証部 孵卵課
ISO14001認証取得工場
下記除く全部門で取得チキン生産本部各農場、クラウン研究所(ミニブタ事業)、沖縄営業所
取得までの流れ
| 2000年4月 |
|---|
| 大崎事業所にてISO9001取得 |
| 2007年 |
| ISO22000認証へ向け「国産鶏肉品質向上推進事業」に参加。 |
| 2008年11月 |
| 大崎・大口事業所ISO14001をDNVへ移管。 |
| 2009年10月 |
| ISO9001/14001統合認証取得予定 |
※ ISMSとは情報セキュリティマネジメントシステムの国内規格。2006年にISO27001へと規格の改訂が行われた。

